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そういえば

 投稿者:ゆきむら@管理人  投稿日:2016年 9月 9日(金)18時08分46秒
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  なんだったか・・・、なにを買おうと思ったのか、忘れてしまったが、舞鶴の宮脇書店に寄った。
その時、目的の物、漫画の単行本だったと思うが、を購入しレジに並んだ時、レジ横の文庫本フェアのテーブルに目が止まった。

小野不由美の『鬼談百景』が目に止まった。


奇しくもその少し前、稲川淳二の怪談ライブ福井県高浜町文化会館を見に行き、怪談熱が上がっていた自分には、文庫本を数ページペラペラめくってみたところ、淡々と取材か小野氏への投稿なのか、ただそう、淡々と載せているだけ、に見えた。

それが自分には好ましく思えた。

田中康弘氏の『山怪』は、口数の少ないまたぎの話を、実に綿密な取材とコミュニケーションの蜜によって、作者が引き出せた希有な話で、その現実は非常に濃密で、興味を持って自分を山の世界に運んでくれた。

そういう、流れもあって、『鬼談百景』を一緒に購入することにした。


殆どの話は、4、5ページで1話、ちょっとした間に、少しずつ読む事が出来た。


自分は独身で独り暮らしをしている身で、仕事の日はほとんどが夜中になる。
田舎なので、その夜中に帰る時は、すれちがう車はあっても、すれ違う人はまばら、殆ど居ない方が多い。

田舎に異動、異動となったので、その田舎に仕事以外の知り合いはもちろん、友人はほとんど居ないため、オフは遠くの友人と連絡を取って出かけるか、自分の用事を済ませるだけが多い。


家に帰ると、まずすることは、家の中に「何か」いないか、を確認することだ。


誰か、ではなく、何か。


もちろん幽霊とかそういうものではない。


この田舎のアパート、一軒家を1階2階をそれぞれ等分し4戸の賃貸にしているのでまさにアパートの意味のままだ、は雨戸が無い。

1階の自分の部屋は、小さい庭に面したリビングキッチンのガラス戸が外と隔てているだけだ。
そのため、家の前によく現れる、猿、鹿、猪が、その気になれば、簡単に部屋に侵入が可能なのだ。


それらが居ないか、を確認するのが、帰宅時の一番の仕事なのだ。


それから、安心して、くつろぐのだ。


最も、翌日も仕事ならば、風呂、食事、明日の準備、とやることは多いのだが。

そんな合間に、『鬼談百景』を読むことになるのだが、たまに、その独りの夜に、目を通すと、不意に「怖い」思いがよぎることがある。

怪談は好きだが、見たことはないし、見える人ではない。

信じないわけではないが、元もとドライで知識欲が高いので、容易には、と思う。

最近は少ないが、よく夜中に山中を移動するとき、文字通り人っ子一人いない峠を走ると、カーブミラーの下に白い人影、のようなもの、を見ることもある。
決まって、またここか、と思わないでもないのだが、移動とは車での移動に他ならず、運転している最中、それも峠のカーブのきつい場所で脇見をすることは、安全運転にはほど遠いことでもあるので、そんなことはしないし、「気のせい」の一言で片付ける。

到底、そんなことに構っている余裕がない、だけなのだが・・・。

また、独り暮らしだが、DVDやdTVなどでホラーやサスペンス映画、稲川淳二のDVDを夜中でも見ることもあるが、特にそういう「怖い」という思いがよぎったことはなかった。

そうよぎると、その日、その夜はそれ以上読む事はないのだが、次の日は忘れたかのように、次の話を読み続ける。

『鬼談百景』だけを、読みふけるということは少なかった。他の本、キンドルでの漫画や、文庫本の小説など、その気分で読み分けることが多かったので、読み終わるまでに数日、1週間以上はかかったのだ。


淡々と話は続き、淡々と終わった。


Uさん、とか、Kさんと記号化された話の主人公、寄稿主、投稿主、の話が終わったに過ぎない。
読後感は悪くなかった。小野不由美の本、『屍鬼』なども読んだが、それとは違う種類か、と思いまた他の本も読みたくなる感覚に襲われた。

この関連本、この次や前に出た本もあるだろう、とネットで「小野不由美」「鬼談百景」と検索する。


『残穢』


この続きだというのだ。


鬼談百景・・・はその題の通り、百話あるのだろう、と思っていたら、違うらしい。
九十九話・・・そして百話目がこの『残穢』になるのだ、と。

アマゾンで頼むか、と反射的にアマゾンのブックマークを選んでいた。

だが、すぐに読みたい、という気持ちが勝った。

一度出かけて、ゆっくりする予定だったが、すぐに家を出ていた。

この『鬼談百景』を買った宮脇書店へと行った。新潮文庫のコーナーはすぐ目に入った。一直線に向かう。おのふゆみ、あ行だからすぐに見つかる。

あった・・・が、『残穢』はなかった・・・


仕方無い、アマゾンか・・・無駄足だったな、と思ったが、東舞鶴駅前の平和堂らぽーるが頭に浮かんだ。


中に本屋が入っていたはずだ。


混んでいる時間帯だったため、少し離れた方の駐車場に車を止め、3階に足を速める。恐らく、と当てを付けただけだが、3階であっていた。
本屋は宮脇書店と違い、出版社ごとではなく、作家ごとに並んでいた。おのふゆみ、だから頭の方だ。

見つかった。小野不由美も『残穢』も。

文庫本1つを持って、車に乗り、家への帰路を急いだ。


帰ると、物置代わりの部屋、本やDVDと物干しの部屋、リビングを見て、「何か」いないのを確認すると、外着を抜いて、くつろいだ。


もちろん、今買ってきた本を読むためだ。


そう思って、目線を外に移した時

 
 
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